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珪藻土リフォームのご提案real estate

まずは珪藻土を理解する



最近は内壁に珪藻土を塗らせていただく現場が増えてきました。珪藻土とは珪藻と呼ばれる藻類の死骸が堆積し、長い年月を経て化石化したものです。現在は地上にて採掘されますが、その場所が湖や海底であった頃のものです。その化石化の過程で有機物が分解されていき、化石には有機物があった細かな穴が空いています。
この小さな穴が重要でろ過材として使われていたのが始まりです。 

そんな珪藻土を左官壁材として活用する扉を開いたのは、日本で最も有名な左官職人「久住章さん」です。もともと土を使っていた左官の技術を用いて、珪藻土を用いる可能性を開いてくださいました。
なぜそれまで壁材として使われてこなかったを考えて見ると、珪藻土は化石が風化したもので、壁土としての強度(硬さ)を有していないのです。だから他の何か、石灰やセメント・ボンドなどの固まるものに混ぜる事でしか、壁材としては使えなかったからだと思います。

珪藻土は小さな無数の穴が空いている為、軽石のようなもので、多くの水分を吸いこみます。多湿時だと空気中の水蒸気を吸収し、乾燥時だと含んだ水分を放出します。これが調湿機能と呼ばれるもので、不思議と、その作用が人間によってちょうど良い湿度帯なのです。
また、そのように空気を吸収しては吐き出すという過程において、有害物質や悪臭を吸着して分解する性質まであると言われています。匂いが消えるのは体感出来ますが、有害物質が除去されているかどうかは、感覚的には感じませんが、試験をしてそのような結果が出ているのですからそうなのでしょう。
これらのことから健康壁だと呼ばれるようになっていきました。

本当によい珪藻土を使用する

ですから珪藻土はそういった性能を引き出す硬化方法を取らなければなりません。
残念ながら「流行りだから」とか「売れるから」という理由で、珪藻土を混入しただけの材料が販売されているのも事実です。珪藻土をいくら配合していたとしても、大切な多孔質(小さな穴)をボンドで埋めてしまっていては意味を成さないのです。
メーカーはそれぞれ独自の性能試験を行い、十分な機能があると謳っていますが、同一の基準で第三社が調査して公表することがないので、どれが最も優れているかというのを明らかにするのは難しいのが現状です。
でも、やっぱり分かりますよ。完成時にお部屋に入ると。感じます。いいなぁって。





偉そうなことを書いておいて、そんな感覚的なことでいいのか?とお叱りをうけるかもしれませんが、大切なのは数字ではなく感じるものだと思います。
世の中には色んな珪藻土が溢れていて、弊社でも塗ったことのない珪藻土も山ほどあります。だから、間違いなくこれが一番だとは言えませんが、今までの経験でベストだと実感したものをお勧めするようにしています。

機能性の高い壁材は、出来る限り素材の機能を殺さない様に固めることを大切にします。しかしその反面、強度やひび割れに対しての弱点も生まれてくるのです。重要なのはそのバランスです。どこに力点をおいて開発するのかは、メーカーによって違います。大きなメーカーほど、機能よりもクレームの少ないものという力点になりがちです。

どちらが正しくて、どちらが誤りというものではなく、採用をされるお施主様自身がどこに力点をおかれるのか?ということです。
コテで模様をつけて塗るのが珪藻土と思っておられる方もいます。
「機能よりも意匠性」それも一つの選択肢です。そういう場合は珪藻土よりもジョリパットといった具合に、お施主様のお考えでアドバイスは変わります。ぜひ壁の事ならお気軽にご相談下さい。

良い状態のクロスなら一日でのリフォームも可能です。
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